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スマホで本格サーモグラフィー「FLIR ONE PRO」で簡単温度測定

エイペックスレンタルズ編集部

スマホ+アプリ+FLIR ONEのオールインワンパッケージ

カメラレンタルのAPEX RENTALSです。

ここまでサーモカメラというものが世の中に浸透するとは数年前は考えもしませんでしたが、熱中症やコロナ、はたまた冷感グッズの検証まで様々な方にご利用いただいております。

しかしながら、アプリが必要だったり、自分の目的に本当に合うのかが分からなかったりといざ借りるまで躊躇してしまいますよね。大丈夫です、難しくないようにオールインワンにしました!

本記事では簡単なセット内容と、実際の使い勝手を紹介します。

セットの特徴

撮影に必要なものは全てセットにしてあります。

FLIR ONE pro 付属品

アプリもインストール済みなので、あとはスマホに本体を装着して電源を入れればすぐにご使用いただけます。

赤丸がmicroUSB端子になりますが、下のダイヤルで長さを微調整出来ます。
スマートフォンにカバーが付いており、少し段差がありますので若干長くして優しくゆっくり接続してください。

仕上がりはこんな感じになります。

FLIR ONE PROの特徴

FLIRシリーズ全般に言える事ですがMSXという聞き慣れない機能が搭載されています。

サーモグラフィーカメラは物体から出ている赤外線を検知して視覚化するものです。様々な会社から発売されていますが、一つの基準として解像度が高い(映像がきれい)ものほどお値段が高く、DVD程度の画質で100万円以上ととても高価です。

ビデオエイペックスで扱ってるものでも例えば

サーモカメラ InfReC

InfRec R500

解像度は640×480とサーモグラフィー界ではスーパーエリートクラスの機種になり、本体価格もレンタル価格も高めです。
※ロゴなし映像出力が出来たり、高解像度の静止画が撮影出来たりと本格的な性能をお求めの方にはおすすめの一品です。

前置きが長くなりましたが、いいサーモを探すとレンタルでも数万円かかるというお話です。そこで、お値段を安く抑えながらも高画質のサーモ映像が撮れるFLIRのMSXをご紹介です。

FLIR社製サーモの代表的な機能 MSX

この技術は簡単に言いますと普通のカメラ映像の輪郭とサーモ映像を別々に撮影して合体させています。

左がサーマルカメラ、いわゆる熱画像のみを記録した映像です。
右の可視カメラの画像の輪郭にサーマル画像を合成したものがMSXとなります。

サーマル映像を見てもらうと全体的にポンヤリしてるのがわかると思います。
これは160×120という低い解像度で撮影されているためです。このままだと温度は分かっても被写体が識別しにくいので可視カメラの情報と合体させる事で、低解像度でありながらはっきりした映像を記録する事が可能です。

FLIR ONE PROで動画撮影

静止画は1440×1080、動画は640×480(3Mbps 8.7Hz)で撮影可能です。
動画は1秒間に8コマ前後(通常は30コマ)なので少しカクカクした映像になります。

2種類の温度幅で撮影した動画サンプルです。
途中から温度幅を変えて撮影しています。

ちなみに2つ目の映像の中央辺りの地面が青くなっているのは

止まっているバイクの下に水たまりが出来ているためそこだけ冷たく極端に冷たいからです。

当たり前なんですがサーモってすごいですね。広い映像でも遠い場所でもちゃんと温度が分かります。

アプリの機能

1番の定規のような矢印から任意の温度幅を設定する事が出来ます。
狭くするほどより温度の高低を顕著に表示する事が可能です。

2番は先程ご紹介したMSXの設定になります。
基本的にはMSXモードが望ましいですが、ズレが大きいシーンなどではIR(赤外線画像)のみを表示させた方がいいケースもあるので随時調整してみてください。
他にもカラー設定から、一般的なサーモカメラで使われるレインボーなど好みの色に調整する事が可能です。

よくお問い合わせいただく機能はこのスポット機能です。

任意の場所の温度を表示させる事が出来る便利なもので、
点・円・四角の3種から3つ配置する事が可能です。

メリットとデメリットと注意いただきたい事

メリット

  • 本格的なサーモグラフィーカメラに比べて1/3~1/5程度の価格
  • 静止画も動画も撮影出来る
  • 高い解像度で撮影出来る
  • 操作がシンプルで分かりやすく機能も充実

デメリット

  • 動画はカクカクした映像になる
  • 映像出力(モニターなどに出す)が出来ない
  • 動きの速いものを撮ると熱画像と可視画像がズレやすい

そして最後に、サーモカメラは高いものも安いものもどれも一緒ですが体温計ではありません。新型コロナウイルス対策の検温目的としてご検討いただく事もあるかもしれませんが、あくまで表面温度を測るものですので正しい体温は計測出来ません。夏の暑い日は高く出ますし、冬の寒い日は低くなったりと環境によっても変わりますので、温度は一つの目安としてご利用ください。

さぁ手軽にサーモグラフィー始めてみませんか?

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記事を書いたひと
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