交換レンズ

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO オリンパスPROレンズを試す


昨年末に発売されたオリンパスのPROレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」。
購入するとかなりお高いレンズですので、使いたくてもなかなか購入に踏み切れなかったり、そもそも買えなかったり、と、もやもやしている方も多いハズ。

昨年末からレンタル館でも取り扱いを開始しておりますのでレンタルで試していただくこともできますが、今回は皆様の替わりに私が借りてぱしゃぱしゃとしてきた写真を使ってレビュー的なことを行おうと思います。

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROのレンタルページはこちら

と、その前に、例によってレンズについて少し語ってみたいと思います。
まずは手に持ったところ「ずしっ」とした重みを感じることができます。
小型軽量でシステムが組めることがマイクロフォーサーズのアドバンテージであるはずでは? と思いましたがそれも今は昔のお話。

センサーサイズの大きなカメラと比較しても負けないくらい画質が向上していますので、レンズも気合の入った作りになっています。
マイクロフォーサーズの単焦点レンズながらなんと400gを超えた重量、これは価値ある重みと言えるでしょう。

それもそのはず、「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」はスーパーEDレンズといった画質向上のための特殊レンズを含め、19枚ものレンズで構成された超豪華な単焦点レンズなのです。

なお、この本レンズとほぼ同じようなサイズの元祖PROレンズ、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」は14枚のレンズで構成されています。
こちらも画質に妥協のない作りでレンタルでも人気となっていますが、25mmは大幅に枚数を超えた大作というわけですね。
(ちなみに本レンズと同時期に出た「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」は17枚だったりします。)

作例をいくつか

さて、お待ちかね? 以下から作例です。
撮って出しで余計な味付けはしていません。そもそも最初からあまりハッとする写真ではありませんが……。

なお換算50mmの標準画角となるため、目についたものはとりあえず撮ってみるスタンスで、基本絞りF1.2固定でオートで撮ってます(明るすぎるときはF2.0に絞ってます)。
なお今回撮影した場所は「江戸東京たてもの園」という東京の小金井市にある野外博物館です。

日本の古き良き建造物を中心に、ノスタルジックな雰囲気を味わえるおすすめ撮影スポットです。
野外なので雨だと少し見づらいですが、晴れていれば半日は余裕で楽しめると思いますので、興味が出た方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

江戸東京たてもの園

続いては別スタッフが撮った写真ですが許可をいただきましたので合わせて掲載させていただきます。河津桜のようですが、晴天下での撮影もあって、ピンク色がとてもきれいに出ていますね。

実際に使ってみた感想

最後に使用感などをかんたんに書いてみます。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」は、開放からの高い解像力とF1.2という明るさが魅力であり、この明るさは他には例を見ない強みでもあります。

普段使いから自由度の高い絞り調整ができるのはもちろん、特に暗い状況下でもISO感度を上げたくないときに、とても心強いレンズです。
実際、レンズが明るいため暗い室内でもそこそこのシャッタースピードを確保できました。つまり手ブレを気にせずに撮れた場面が多かった気がします。

逆に明るさがネックで問題、というか難しい点は、F1.2は日中の明るい状況では明るすぎて撮影できない、絞り開放で撮りたくてもNDフィルターを使うなどして減光しないと露出オーバーになってしまう、というときがままあるということです。
同じくF1.2のためピント面が非常に薄く、思ったところにピントが合わせにくいことも考えられます。

しかしながら、(少なくとも私は)明るいレンズはそれだけでスーパーマンにでもなった気分で撮影できるので、正義そのものなのは間違いありません(少なくとも私は)。
また作例から、暗所でも微妙なトーンを残した描写や、白飛びを抑えた表現なども見て取れるのではないかと思います。

今回使用したカメラはパナソニックのGX7という自前のちょっと古い機種なのですが、最新機種ではなくとも粘り強くレンズの性能を発揮できているのではないかと思います。
つまり、別にE-M1 Mark IIで使わなくたって、良いレンズは良いレンズなりの写真が楽しめますよ、ということです。

もとが高価なレンズなのでレンタル料金も少々お高めからのスタートですが、是非このレンズの魅力をレンタルで体験していただければ、この記事作成のための苦労も報われます。
レンタルのお申込みは下記商品ページからどうぞ!
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