カメラ基礎講座

花は逆光から撮るとエモくなる【一眼カメラ撮影Tips】

冬の寒さも少しづつ和らいできて、春が近づいてきたなと感じるようになってきました。
暖かくなってくると色々な花が咲いてくるので写真を撮るには絶好の季節です。

梅、桜、菜の花、チューリップなどなど。綺麗に色づく3月から5月にかけて色とりどりの花が咲く素晴らしい季節です!

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さて、そんな花々を写真に収めたいとき、もっとフワっと格好よく撮ってみたいと思ったことありませんか?

一眼レフや、ミラーレスカメラを使えば、簡単に格好よくてエモい感じの写真を撮ることができますよ。

用意してほしいもの

カメラボディ

まずは用意してほしいものとして、一眼レフか、ミラーレスカメラです。
花の背景をぼかしてふんわり感を出すので、APS-Cセンサーよりかはフルサイズセンサーを使うほうがより綺麗なボケ感を表現できます。カメラレンタルもできるので、持っていない機材はレンタルしてみるのもどうでしょうか。

F値の低い単焦点レンズ

カメラと一緒に用意してほしいのは、綺麗なボケ感を出せる単焦点レンズです。単焦点レンズとは、ズームができない画角が固定されたレンズのことです。
ズームができないんじゃ不便じゃないかと思うかもしれませんが、ズームをするとF値も大きくなってしまうので、単焦点のように明るく綺麗なボケ感を出すことができません。撒き餌レンズと呼ばれるある程度安価で手に入る単焦点レンズもありますし、オールドレンズを使うという手もあります。

おすすめの単焦点レンズ

単焦点レンズと言っても被写体との距離によってレンズも変えなくてはいけないのが難しいところです。単焦点レンズはズームができないので、自分が寄るか遠ざかるか足で稼ぐしかありません。

花が近くにある、手を伸ばせば近寄れる

この場合は単焦点レンズの出番です。花が自分の目線より少し上にある場合は手を伸ばせばカメラを向けれますし、位置を変えても花にフォーカスすることができるからです。
おすすめは20〜50mm単焦点が良いでしょう。

木に近寄れない・花が自分より高い位置にある

こうした場合は単焦点レンズでは不利です。被写体を遠景で全体的に写すか、ズームレンズを使用するしかありません。なるべく枝が自分の近くにあるものを選んで撮影してみましょう。それでも花にフォーカスしたい場合は70mm以上の単焦点レンズを使うといいかもしれません。

逆光を逆手にふんわりした絵を作る

花を撮るときに意識してほしいのは、光の差し込む位置です。太陽がどの位置にあるかによって光の当たり方、影の方向も変わってきます。

カメラを向ける方向より太陽が後ろにある場合、花に光があたって明るく撮れます。これを順光といいます。逆にカメラを向ける方向に太陽があって被写体が影になる場合、これを逆光といいます。

普段写真を撮るときは光のあたっているところに自ずとシャッターを切るかもしれません。
逆光で撮るとどうしても被写体が真っ暗になって微妙な絵になってしまいますから。
しかしあえて逆光から撮ることでふわっとした絵を撮ることができるんです!

あえて太陽に向けてレンズを向け、花びらにフォーカスをあわせて撮りました。枝から差し込む光がボケて淡い光となり、桜の花も光が透けて幻想的な写真になった感じがします。

おすすめの時間帯

おすすめは早朝日の出〜9時ごろまでか、夕方日没までのまだ空が明るい時間帯がおすすです。光が横(サイド光)から差し込んできますから、光と影が綺麗に表現されてほどよいグラデーションになり、特に夕方のオレンジ色の太陽光に照らされる花木は特に美しくみえる時間帯です。

光を意識して撮影してみよう

カメラの撮影モードをAモード(絞り優先モード)にします。カメラによってはAvモードと書いてあることもあります。
Aモードにすると、設定したF値に合わせてシャッター速度とISO値は勝手に決まりますので、まずはぼかしたいだけF値を低く設定してみましょう。

順光で撮ってみました。レンズの開放最大値まで下げると背景はボケまくって凄いのですが、フォーカスが一点集中してしまうのでもう少し花の周りにもフォーカスを当てたい場合はF値を大きくしてみましょう。ISO値はなるべく低い数値が良いでしょう。

次に逆光で撮ってみましょう。
逆光で撮る場合は、普通に撮ると手前には影ができるため真っ暗になってしまいます。これはカメラが花よりも奥に光を合わせるのか、手前に合わせるのかカメラが迷ってしまうせいです。

それを補正するために、露出補正を使います。逆光で花を撮影するときは露出設定をプラス値にあげてみましょう。あまり上げすぎてしまうと白飛びしてしまいますので、1段ずつバランスをみながら上げていきます。

逆光でふんわりボケ感のある幻想的な写真を撮ることができました。

このように下から煽って、上の太陽をワンアクセントにするのも良いかもしれません。

逆光で撮るだけで結構エモい感じになるのが理解いただけたでしょうか(大丈夫かしら……)
スマホでは撮ることができない一眼カメラならではの撮り方でした。

カメラレンタルで高い機材もお得に利用できます! 気になってたあの最新ボディや単焦点レンズも、どうぞレンタルでご利用ください。

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