交換レンズ

ソニー Eマウント『Planar T* FE 50 mm F1.4 ZA』レンズレビュー

今回ご紹介するレンズは、ソニーのEマウントレンズPlanar T* FE 50 mm F1.4 ZAです。


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50mmという画角はやや望遠寄りの標準画角ということもあり、スナップ写真にはもちろん、開放F1.4という十分過ぎる明るさも相まって、ポートレートや物撮りにも高い効果を発揮するレンズと言えるでしょう。

ZEISSブランドPlanarの名の付いた本レンズ。筆者が特筆する唯一無二の特徴は主に二つ。

  • 開放F1.4から解像感が落ちない。
  • ずば抜けたコントラストによるシャープな描写。

通常、開放値での撮影では解像感が若干なりとも落ちると言われていますが、このレンズは開放値から解像感の乱れや収差がほとんど無く、加えてコントラストの表現力がずば抜けて高いのです。

今回は筆者が撮り歩いた作例をもとに、本レンズの紹介をしていきたいと思いますが、まずはスペックなど基本情報を記述しておきます。

~スペック~

型番 SEL50F14Z
製造元ソニー
レンズ構成9群12枚
マウントソニー Eマウント
絞り形式11枚羽根・円形絞り
開放絞り F1.4
最小絞りF16
最短撮影距離45cm
フィルター径72mm
最大径×長さ83.5mm x 108mm
重量778g

最短焦点距離が45cmとやや長めであるというところ、重量が778gと他のEマウントレンズに比べて重いというのは一見マイナスポイントですが、45cmの距離からでもマクロ並みの立体感が得られるということ、このレンズはもはや一眼レフレンズに全く引けを取らないハイアマからプロ使用のレンズだということを考えれば、さほどマイナスとはならないでしょう。

~外装・付属品・操作性など~

付属品


(レンズ袋、取扱説明書、レンズキャップ、レンズフード、リアキャップ、レンズ、レンズ保護カバー)

SONY α7R III装着時(レンズフード有り)

■絞りリング(赤枠)

レンズ本体に絞りリングが付いており、直観的な絞り変更が可能。また、クリック音のON/OFF機能が付いているため動画撮影時にも最適です。

■AF/MF切換スイッチ(青枠)

AF/MF切換スイッチがレンズ側に備えられているため、状況に応じて、直観的に素早くAF/MF切り替えをすることが出来ます。個人的には作画意図を自分で作り出せるマニュアルは便利ですが、高画素故にカメラの液晶画面では分からないピンボケなども出てくるため、確実に合わせたいここぞという時はAFに切り替えるなど使い分けるのも良いかもしれません。

■フォーカスリング(黄枠)

静かに、滑らかに回りますのでこちらも動画撮影時重宝します。また、通常より太い幅になっているので個人的に色んな持ち方が出来て自由度が高く感じました。

※注意点※

2017年10月17日。本レンズに関しまして、製造元のソニー様から一件公式のお知らせがありました。
「一部の製品において、レンズ内部が曇る事象が確認されました。」とのことです。
弊社取扱いの機材に関しましては、現状このような事象の見られたレンズは確認出来ておらず、今後も厳重な機材チェックの上お客様にお渡しさせて頂いておりますのでご安心くださいませ。
ソニー公式URL参照: https://www.sony.jp/ichigan/info/20171017.html

それでは作例をご覧ください。

~作例~

Planar T* FE 50 mm F1.4 ZA

まとめ

ソニーとカールツァイスの共同作だけあって、他のレンズにはない描写力があります。加えて50mmF1.4 という画角的にも明るさ的にもどのシーンでも使えることから非常に重宝されるレンズかとは思いますが、購入すると非常に高額です。「買う前に一度試したい。」「旅行の時だけ欲しい。」などの際は是非、レンタルをしてみて下さい!

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